アリス・ロバーツによる『Domination』書評:キリスト教の鮮やかだがシニカルな歴史
人文主義的な歴史家は、物を美しく生き生きと描き出すが、人々とその信念に関しては弱点を見せる。
『Domination』は、いかにして小さな地元のカルトが歴史上最も偉大な文化的・政治的勢力の一つになったのかという物語である。アリス・ロバーツは、ローマ帝国が教会という異なる形で生き残ったと主張している。
これは斬新なアイデアではない ― 結局のところ、キリスト教の祈りの基本は「御国が来ますように」なのだから ― だが、ロバーツは個々の教区や建物でさえも視点に立って物語を語る。まるで植物が成長し開花する様子をコマ撮り映画で見るような、驚きがある。ローマの別荘がどのようにして教区に変貌するのか、長い納屋が足跡を提供し、人間関係の網が社会的繋がりを提供し、まさにタイルや柱が建築材料を提供するのか、という部分がある。彼女以上に、物が私たちに語りかける方法について上手く書ける人はいないと思う。カーライルで発見されたありふれた粘土ランプが内側が紫色をしていることの意味を理解したときの彼女の喜びを描写した一節があり、鐘の歴史についての美しい後書きがある。