エンネス・カンターが権力に真実を語るのを見たことがある。今では彼は弱い者いじめしかしない | ブライアン・アーメン・グラハム
エルドアン大統領に多大な個人的犠牲を払って立ち向かう姿を見てから10年近く経った今、元NBA選手は苦労して手に入れた自由を使い、トランスジェンダーの人々を笑いのネタにしている。
9年前、エネス・カンターがアメリカに受け入れてくれるよう懇願するのを見た。それは2017年5月、マンハッタンミッドタウンにある全米バスケットボール選手会(NBPA)のオフィスでのことだった。カンターは、ルーマニア国境警備隊からトルコがパスポートを取り消したと告げられたブカレスト空港での恐ろしい拘留から戻ったばかりだった。彼は25歳になったばかりで、NBAのセンターであり、グリーンカードを持っていたが、安全に故郷と呼べる国はなかった。
「養子縁組を募集しています」と、彼はマネージャーが急遽呼び出した十数人の記者たちに向かって、何の変哲もない会議室のテーブルの端から冗談めかして言った。そして真剣な表情になり、「次の一手は、アメリカ市民になることです」と続けた。