イタリアのボローニャにあるサン・ペトローニオ大聖堂には、ゴシック様式の建築の中に際立つ大きな日時計があります。この日時計は、天文学者ジョヴァンニ・ドメニコ・カッシーニによって作られた、67メートルの長さがある子午線線です。カッシーニの日時計は、16世紀にエグナツィオ・ダンティによって作られた小さな日時計に代わって、1655年に作られました。日時計は、左側の通路の4番目の天井にある小さな穴を通して、毎日正午に太陽の像を大理石の床に投影します。1年を通して、太陽の像は子午線線に沿って移動し、冬には教会の北側に近づき、夏には南側に近づきます。カッシーニは、この日時計を使用して太陽の位置と大きさを測定し、地球の軌道が太陽の周りを楕円形にしていることと、地球の速度が太陽からの距離に応じて変化することを証明しました。この発見は、ケプラーの惑星運動の第2法則を支持しました。今日、日時計は教会の中で人気のある観光スポットであり、大理石の床には、さまざまな日や月ごとの太陽の位置を示す目盛りが付けられています。訪問者は、日時計の周りに集まって、正午に太陽の像が現れるのを待ちます。
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Meridian Line of Basilica di San Petronio in Bologna, Italy
